15. 6月 2013 · フリーランス(個人事業主)のための税金対策を聞いて来ました はコメントを受け付けていません。 · Categories: WEB制作 · Tags: ,

Money Holeはい、ごめんください。
先日税務相談に行ってきたので、その内容をまとめました。

税理士さんと直接話のできた良い機会で、私にとっては目から鱗がボロボロだったんですが、税理士さんにとってみたら「今までずっとサラリーマンやってきたんだから無理ないわよ〜」と何度も言われるほど、常識だったという話です。

誰かの常識は、誰かにとっては価値があるもの、という典型例ですので、知っている方にとっては「今更!?」という内容だと思いますが、もし起業を考えている方の参考になれば幸いです。

ちなみに私は経理に関して、まったくのド素人(以前は「償却」や「控除」の意味もよく理解できてなかった)でした。そんな私でも起業できるんですから、すごい世の中ですねえ。

そもそもの「経費」の考え方

いくらドシロウトの私でも、さすがに 売上 ‐ 経費 = 利益 という式は知っています。

給料は経費になりますが、個人事業主は給料という概念がないんですよね。
事業のお金を個人的に使いたい場合は「事業主貸」となります。逆に、個人のお金を事業で使う場合には「事業主借」になります。利益が増えたら法人化して、給料という形で経費にすれば良いのでしょうが、まだまだ先の話です。

そんなわけで毎日の生活の中でどこまでが「経費」になるのか、フリーランスでは非常に曖昧です。

私の場合は事務所を借りることができたので、光熱水費は自宅と完全に分かれていますが、例えば、事務所のご近所さんに挨拶回りをした際に買ったお菓子などは経費になるのかな?という「なくてもなんとかなるんじゃないか?と思われる部分」がわかりませんでした。

結論は「事業を起こしたから掛かるもの」=「経費」という考えに

つまり、仕事でなくても掛かるものは経費にはならないというわけです。
例えば、下記は経費と考えられます。

  • 事務所に置いた観葉植物(事務所を借りなければ掛からない)
  • 事務所のご近所さんの挨拶回りに買った菓子折り(事務所を借りなければ掛からない)
  • 仕事のために着るスーツ(仕事のために使うわけです)
  • 昼時の商談をするために食べたランチ(仕事の話をするために食べてます)
  • 事業に関連する書籍(仕事のために買った本です)
  • インターネットや電話の通信費用(按分が必要になる場合もあります)

下の4つくらいが、ちょっと嬉しい部分じゃないかと。パワーランチって良いですね (*´ω`*)
ネット関係の仕事をしていると、通信費はほぼ経費として考えることができます。スマートフォンをプライベートで使うことがほとんどないと、もう100%としたいところですが、他人からしたら「いやいや、100%はないでしょ」と突っ込まれることがあり得るので、だいたい9割くらいで申告することが多いようです。

正直なところ、経費かどうかは自分しか判断できないということでした。そこは常識の範囲内で申告すればOKです。自分がこうです!と言い張っても、他人に「普通の人もやってるでしょ?」とツッコミが入らなければ経費と考えられますので、例えば、下記は経費と言うには無理があるものです。

  • 仕事するから使うようになった化粧品(毎日化粧するでしょ?)
  • 歩いて通うようになったので買ったシューズ(仕事でなくても履くでしょ?)
  • 事務所で食べるお昼ごはん(普通にみんな食べるでしょ?)

こうして見てみると、専業主婦でもやるものは経費にならないという判断基準が自分には一番合っているかもしれません。

赤字になると経営破綻の他に問題が?

Red post-it label, calculator and ballpen

売上より経費が高ければ、当然赤字となります。赤字になると何が悪いのかといえば、銀行からの融資が受けられなくなったりします(要するに信用問題ですね)。お金を借りているわけでもないので、他に何かリスクがあるのでしょうか?

ということを聞いたら、単純に「生活できないでしょ?会社続けていて大丈夫?お客さんにも迷惑かけると大変でしょ」という心配くらいだとか。結局、運転資金が底をついたら経営できなくなるので、事業をたたむしかない訳ですね。

毎月の経費がある程度落ち着いても前年度の所得税がドカーンとくるので、少なくとも最初の1年間の資金面は、かなり厳しくなります。でもそれはみんなが通る道と割りきって、個人事業主としては、赤い数字を見てもやる気(モチベーション)をずっと保っていられるかどうかが鍵になりそうです。

フリーランス1年目の節税?

そもそも、税金は「利益(=所得)」に掛かってくるものです。経費のほうが大きくなりがちな期間(開業したての1年間とか)は、節税よりも売上を上げることに注力しましょう。

利益が出た場合に考えるチェックポイントは以下のとおり。

  • 年間の利益が 38 万円以下だったら基礎控除で対応できる(税金かからない)
  • 年間の利益が 103 万円以下だったら基礎控除+青色申告で対応できる(税金かからない)

「控除」= いわゆる「所得控除」のこと

所得の年間総額から定額を所得税や住民税の対象外にできる = 所得の一部に税金がかからないことです。

基礎控除は、青色でも白色でも年末に確定申告を行えば、38 万円が控除されます。
プラス、青色申告(複式簿記)で申告すれば、65 万円が控除されます。

つまり、1年間の利益が 103 万円までは、所得に対する税金はかかりません。

「償却」= いわゆる「減価償却」のこと

長期に利用できる設備(≒資産)の費用を分割して経費とすることです。決まった期間+割合で計上する場合と、変動する割合で計上する場合があります。

開業費(開業準備費用)は償却できるということを初めて知りました(開業費=今後仕事をしていくにあたって必要な経費=長期に利用するためにかかるお金 と判断)ので、償却して調整することができるわけですね。

例えば、開業費として50万かかったとして、それ以外の経費で考えてみましょう。

  • 利益が 103 万円だった → 今年は開業費を償却しないで持ち越し
  • 利益が 153 万円だった →  開業費 50 万円を経費として換算 = 課税されない
  • 利益が 123 万円だった → 今年は 20 万円を償却 = 課税されない

償却期間は原則として5年以内です。20万→15万→10万→5万 とすれば4年で償却できますね。

ウェブ関係で起業したいと考えている方へ

ざっくりとで良いので、年間の事業計画書を作ってみてください。せめてこれくらいはできないと、後が大変です。

収入の項目として、どんなものがあるか。できるだけ確度の高いものを意識してください。そして、支出の項目も出来る限り挙げてみてください。だいたいは下記のようなものがあります。

  • 事務所等賃貸費用(借りる場合)
  • 光熱水費(自宅の場合は現状からどれくらい使うか考える)
  • 通信費(仕事で使う分の割合も把握)
  • 交通費(駐車料金も馬鹿になりません)
  • 印刷費用
  • レンタルサーバー料
  • 会場費(会場を借りて何かする場合)
  • 広告費(チラシやプレスリリースにどれくらいかかるか?)
  • 書籍・ソフト購入費用(必要毎月購読するものとか、必要になりそうなものなど)
  • 会費(有料会員の会費など)
  • 開業費(備品を揃えるためのもの)

経費としては掛からないけれど、把握しておきたい出費は下記のようなものがあります。

  • 健康保険料
  • 所得税(前年の所得で計算されます)
  • 医療費(持病がある人は特に)
  • 食費等の個人的な出費(仕事始めると意外と盲点です)

あと、自社サイトに手を掛けるためなどの内製(持ち出し)工数も把握しておくといいですよ。

こうやって出すもの出して眺めた時に、利益の目処が立たない場合は、焦ることはないんじゃないかと思います。気持ちが強いなら、今いる会社を説得するという手もあります。逆に説得できるくらいのスキルがつけば、営業活動も楽になるのではないでしょうか。

なんだかんだ言っても、「縁」だと思う

私の営業活動範囲はまだまだ狭いですが、色々な人とつながることで徐々に広がっています。ありがたいことです。こういう「縁」があることもひとつのタイミングを測るものではないでしょうか。自分一人でできることなんて、大したことないですからね。

お金の事は、必要な事は知っておくべき事として。先に挙げた計画の「方向性」(だからザックリで良い)を確認しながら、儲けてやる!と考えるよりも、どんどん活動していこう!と考えると、自然と仲間が増えていって、自分がやるべきことややりたいことが明確になります。活動の中で計画を修正するのも十分アリでしょう。

やらないとわからなかったところも多いです。そしてまだまだ知らないことも多いです。今まで苦手意識で手を出していなかったことを、必要に迫られたら何とかなると知って、むしろ仕事以外の新しいことを知るのが楽しい毎日です。簿記って取っておいて損はない資格かも。

上記の内容が間違っている、こうするといいよ、というご指摘は、ぜひコメント欄にお願いします。


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