はい、ごめんください。ひじり@雪国のウェブ解析士です。

一般社団法人 ウェブ解析士協会 代表理事の江尻さんより、ツイッターで行動規範のページを教えていただき(今更!?)、まだまだ自分の中で消化しきれていなかったので自戒も込めてエントリー。

参考:ウェブ解析士行動規範 – ウェブ解析士認定講座・検定 | 初級・上級・マスター3つの資格を用意

行動する人であれ

ウェブ解析士の顧客が企業だとすると、その企業の顧客は消費者だったりまた別の企業だったりしますが、ウェブ解析士にとっての「お客様のお客様」がいかに良いサービスを受けられるかが、まず最初にあります。

良いサービス、というのは、「お客様のお客様」の満足度が高いこと。高い満足度のサービスを提供することで、企業、つまりウェブ解析士にとっての「お客様」が収益を上げる。

そしてその効果を受けて、ウェブ解析士が PDCA サイクルを回す。するとまた「お客様のお客様」にリーチする。

この循環を作るのが、ウェブ解析士のお仕事なのですね(ビジネスが軌道に乗れば、ウェブ解析士はお役御免といきたいところですが)。
ここには、実はウェブという言葉が出てきません。ウェブのデータをメインに扱うことはしますが、視点はウェブに限らないですし、限ってはならないのですね。

1.事業の成果を上げ、産業を振興します
ウェブ解析士の目的は「ウェブを改善すること」ではありません。「ウェブ解析を通して事業の成果に貢献すること」です。クライアントと、成功も失敗も共有する関係を築き、お互いが成長することを喜びとします。ウェブ解析士は、経験を積むためにボランティアを行うこともありますが、原則、ビジネスとしてウェブ解析を行います。ウェブ解析のプロとして、産業を振興し、社会に貢献します。

実際、ホームページの改善ポイントがわかるようになりますが、それは目先のことでしかありません。間違ってはいけないのは「事業の成果に貢献する」ということ。成功も失敗も共有、って、すごく信頼関係がないと難しいように思いますが、起こるのは失敗ではなく双方にとっての気づきだと思っています。

元々失敗しようと思ってビジネスを行なうような人はいないはずです。何よりも「お客様のお客様」を意識して、こうすれば良くなるはず!と行動した結果が利益に結びつかなくても、現実と想定の違いをデータとして出すことができるので、固定観念を変えられる、という成功になるわけですね。その点、「失敗」というのは何の気づきも得られなかったり、自己満足で終わってしまうことを指すのでしょう。

2.顧客主義を貫き、行動します
ウェブ解析士はユーザの声を事業活動に生かす方法を提案します。クライアントから報酬を得る立場でも、勇気をもってユーザの声を伝えます。さらに、ユーザの声をもとに仮説を立て、行動します。行動なきウェブ解析に価値はないと考えるからです。

行動!行動!行動!

ゲシュタルト崩壊を起こしかねないほど頻繁に見かける言葉ですが、じゃあ「行動」って何ですかね?データを見る?レポートを作る?仮説を立てる?提案する?

レポートを作るのは行動を促すための道具(議題)を作るものですので、ちょっと違いますね。ウェブ解析士の行動とは、「実際に関係者を集めて定期的なミーティングを行い、意見を交わしながら次の施策のスケジュールを立てて実行するよう促す」ことではないかなあと思ってます。PDCAの回し役ってことですね。

3.あらゆるデータと真摯に向き合います
ウェブ解析士は、ユーザとクライアントが幸せな関係を築くために、データを根拠として組織を変革する者です。それによって、社会をより良い方向に変えることができると信じています。そのため、アクセスログやウェブマーケティングツールにとどまらず、事業の成果につなげるために必要であればウェブと直接関係のないデータも分析対象とします。

データを元に分析を行うのではなく、仮説を元にデータ分析を行なうのです。ウェブのデータは膨大で、何でもわかりそうな気もしますが、それに振り回されては本末転倒です。仮説を検証するデータがウェブになければ、そっちも分析する必要が出てくるわけですね。

逆に、お客様である企業側が「このデータはウェブとは関係ないから見せられない」という対応では問題が生じてしまうこともあります。そのためにウェブ解析士は、一番最初にNDA(機密保持契約)を結び、絶対の信頼を得て、すべての関連データを道具として使うことができるのです。

4.誰もが機会を得るため、実務と教育を両立します
ウェブ解析士は、誰でも望めば学び、教え、解析をし、解析を受ける環境を作ります。実務でリアリティを持つこと、教育でポリシーを守ることにより、有用な実績と人材育成につなげます。実務と教育の両軸を回すことは、ウェブ解析士が持つ重要な価値感です。

初級ウェブ解析士を受講した方々は、「ウェブの使い方が体系的にまとまっていて、効率よく学べてすごい!」という感想を持つことが多いようです。それだけに、実務に活かせる内容なんです。

ただ、具体的にどうしたらいいだろう?というところは各環境それぞれなので、「こういう場合はこう」という “how” まで網羅されているわけではありません。でも失望する前に、与えられた内容だけでなく自分たちで「こうしていこう」「こういうところが変わったな」と、考えていただきたいところです。何よりも経験ですから。

5.顧客情報の保護と実務経験の共有を両立します
ウェブ解析士の取り扱うデータは企業秘密情報であり、契約や情報管理においてユーザ及びクライアントにリスクを与えないよう厳重に管理します。一方で、経験を共有する活動を怠ってはなりません。経験を積極的に共有することで、ウェブ解析士全員が解析の質を高めることを喜びとします。

自分だけの知識に留めることはせず、情報を共有して、よりよい提案・施策ができるような環境が整っています。もちろん、企業秘密に関わることは絶対に漏らしてはいけません。NDAに抵触しないことが前提です。(場合によっては資格を剥奪されます)

上級ウェブ解析士の資格を取得してメーリングリストに招待されたのですが、有用な情報が交わされていて驚きました。たくさんのウェブ解析士と情報共有することの一番のメリットは、自分の視野を広く持つことができること、だと思いましたね。

WEB解析 Advent Calendar 2012 12日の記事でした。


1件のコメント

  1. 昨日下書きのままだったorz ちょっと原点に立ってみた。/[WACA] ウェブ解析士、とは。 http://t.co/sHEHwIsr @mekemokeさんから