Hand Lens要するに「この指標を見れば成果に貢献してるかどうかがわかる」というもの、つまり KPI の例です。だいたいこんな目的で使うよ、という代表的なものを挙げてみました。

よくある落とし穴

間違って欲しくないのは、これらを必ず確認するべき、というものではないですし、この中に必ずあるというものでもなく、KPI は企業・団体で全部違うと言っても過言ではありません。

例えば天気。

主婦は、明日は晴れるのか、雨が降るのかを確認します。気温を見ることもあります。
船乗りは、明日の波の高さや風の強さや向きなどを確認します。
お天気お姉さんは、天気予報の原稿を確認します。
気象学の専門家は、統計なども含めて3ヶ月予想を出したりします。

これだけでも、天気に対するアプローチが全部違うというのがわかります。「明日洗濯して乾くかな、風向を確認しておこう」なんて言う主婦はいないんじゃないでしょうか。
夏や冬など、時期によっては気温を確認する人も増えるでしょうし、うちみたいな豪雪地帯は、真冬になると大雪になる日を重点的にチェックしたりします。そんなチェックポイント、上には挙がっていません。が、得てしてウェブ解析で重要視するポイントというのはそんなもんです。

それぞれの生活スタイルに合ったポイントがあるように、それぞれのビジネスに合ったポイントがあります。ECサイトなどは比較的わかりやすいですが、それ以外のホームページも少なくありません。
データから仮説を立てて KPI に当たりをつけ、検証するなどのサイクルを回してビジネスを改善していくことができるのが、ウェブ解析です。

前置き長くなりましたが、大事なことなのでもう一度

以下は、あくまでサブとして参考になりそうな指標です。メインとなる KPI は探して見つけてください。それもきっと楽しいですよ。
そしてこれらの指標を何のために使うのか、指標のデータがいつ、どうなったら仮説を検証できるのか、という視点を忘れずに。

よくある指標と使いどころ

直帰率

一番よく言われる指標ですね。英語では「Bounce Rate」と言います。ページを開いたけど、跳ね返ったように帰っちゃったよ、という比率です。
直帰率が高いと、興味を持たれずに帰ってしまった場合が多いとされ、「もっとサイトを見てもらうようにしよう!サイト内をたくさん回遊してもらおう!だから直帰率を下げよう!」というのがセオリーになっています。

検索で到達したランディングページなんかは、直帰率の高さは改善指標となりえます。
でもみなさん、ブログやニュースを読むときの事考えて下さい。はてブなどで人気が出たページを読んで、満足して、そのページを閉じませんか?これって悪いことでしょうか?意地でもなんとかしなければならないでしょうか?
ニュースサイトやブログの直帰率は高くなる傾向が強いです。関連項目出してたって、すでに読んでるような常連さんは、最新情報だけ見て帰ってしまいますもんね。

平均ページビュー数

1回の訪問で、1人がどれだけのページを見たのか、つまり、サイトにどれだけ興味を持ってくれたかがわかります。
たくさん見てくれれば嬉しいですよね。でも、ニュースサイトやブログは、1回の訪問で1ページだけ見て帰ることも少なくありません。
「平均PVを増やしたいから、ブログの記事を複数ページに分割しました」というのがどれだけ意味のないことか、もうおわかりでしょう。(読みやすくするために分割するのは別)

滞在時間

「平均で 見てはいけない 滞在時間 グラフに出して ばらつきを見よう」という標語を作りました。今。
そのページで立ち止まって、どれだけの時間興味を持ってくれたかという目安になりますが、タブブラウザが浸透している現在では、「開いたけどあとで読もうと思って読んでない」ということが往々にしてあります。
そのため、データにかなりのばらつきが出てきますが、とんでもなく飛び出た数値が平均値に影響を及ぼしている場合には、中央値が目安になりますね。

ページビュー数・セッション数(Google Analytics だと 訪問数)・ユニークユーザー数

指標になりそうでならなそうな、でも場合によっては必要な指標です。昔から言われている「アクセス数」がこれらにあたります。「アクセス数」とくくられている場合、どの値を取っているのか確認する必要がありますね。
中には「Aさんが訪れたので1、次にBさんが訪れたので2、しばらくBさんがサイトを見てたけど、やっとCさんが来て3、Aさんがもう一度来て4」なんてカウントしてたりして、使い物にならない「アクセス数」もあります。

ユニークユーザー数は、何人くらいの人が訪れたかがわかります。
セッション数は、その人たちが何回くらい訪れたかがわかります。
ページビュー数は、どれくらいのページを閲覧されたのかがわかります。

それぞれの使いどころがわかりますでしょうか。

例えば、「とにかくたくさんの人に見てもらいたい!」ならユニークユーザー数を、「できるだけ多くのページを見てもらいたい!(ECサイトの商品とか)」ならページビュー数を、それぞれ目安にすることができるわけですね。

リピート率

2回以上サイトに訪れた人の割合です。
これが高すぎるとリピート率は高いのですが、ご新規さんに届かず、少なすぎると一見さんが多くて、ファンが少ないと言えるでしょう。
そうすると「リピーターを増やす/新規顧客を集めるために、この指標を使おう!」と自信を持って言えますね。

 

他にも色々あるでしょうが、指標は選ぶのではなく見つけるもの。そして状況に応じて変えていくもの。しかもアクセス解析からでは見えない指標もあります。例えば、ホームページを見て電話をかけてきた件数とか。地図を見てイベントに訪れた人数とか。ホームページが関わっている以上、これらもウェブ解析の範疇です(「成果を出すために!」という意気込みは半端ないです)。

ちなみに、「このブログがウェブ解析に興味を持つ方の参考になったらいいな」と思う私の、このブログの KPI は、今のところ「月間PV」と「リピート率」と「特定ページにおける特定検索ワード率」などです。

みなさんも、今一度自分のサービスを見直し、何を指標にしたらいいか考えてみて下さい。わからなければ、ウェブ解析士がお手伝いいたします(笑)

WEB解析 Advent Calendar 2012 5日目の記事でした。


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  1. ウェブ解析をして成果につながりそうな指標と使いどころ | @mekemoke – Mozilla Firefox http://t.co/4yJcCHsp